とりかごのなかでしずかにねむるんだよ 
 ときどきまぶたにひかりがくれるごごに 
 どこまでもあるきつづけるだけのゆめを 
 ゆめだとしらずにみているそれでいい 
    かぜをいれてくれよすこしだけまどをあけて 
 ひつようのないおもいをふきとばして 
 ぼくらはここでただよっていたんだよただよっていたんだよ 
 きみのかおりがきえていくんだよきえていくんだよとおくに   
 かべにうつったかげのかたちだけかわらないで 
 いつだってあいのいみをはきちがえてなおせないね 
 ぼくらはここでただよっていたんだよただよっていたんだよ   
 きみのかおりがきえていくんだよきえていくんだよ 
 とりかごのなかどこにもいけないゆめなんてきりあげて 
 きみはひとりでとびたっていったよとびたっていったよとおくに