あれからどれくらい経ったことろう
くぐもった物言いは相も変わらずで
鏡が写す隔たる理想像
不器用な指先に今日も手をかけた
誰かの言葉で1人、爪弾き
しょうがないね望まれたことなんてないし
こびりつく赤色罵声の裏で問答
「欠陥は特別? 」なら、初めから紛いもの
叶えたいものとは引き換えに
大切なものを壊してきて
後悔ばかりで息ができないから
感情を棄てて楽になって
転んだ熱尾の傷治し方も
残した過ちの悔いも知らないまま
大人になるの?
仄暗い箱庭で
とめどなく私が私の夢を見ていた
遠くで揺れた光は
私を呼ぶ気がした
気付けば振り向くとここに1人
散らかった部屋の中迷い込む蜃気楼
ドウシテ溢れ出す涙と焦燥
深爪の指先また赤く染まった
「頭の中で聞こえる、私と私でない声が」
「繰り返し、繰り返し生まれてきたことを否定する」
「どうして何もできないの、どうして何も知らないの」
「わからない、わからない、私にはわからない」
「正しいこと1つも知らないまま」
「大人になってしまったみたいだ」
「君は何も信じなかった」
「誰も信じられなかった」
「君に必要だったのは名声よりも先に」
「大丈夫の一言だったね」
「居場所をなくしちゃってゴメンね」
「だからもう出てこなくたっていいさ」
「揺れる都の奥その光の中で」
「機械少女の歌が聞こえた」
「私も、そこに行きたい」
仄暗い箱庭で
とめどなく私が私の夢を見ていて
触れられる距離のまま
離れないで変わらないで
この箱庭で
どれだけ迷って、縋って、見えなくなっても
この目で揺れた光は
あの日描く未来だ
さよならまだ私は
歌わなくちゃ
夜が明けるまで1人じゃないから
クローゼットの君はまだ泣いてる