つらくてくやしくて まったく涙が出てくるぜ
遮断機の点滅が警報みたいだ 人生の
くさって白けて投げ出した いつかの努力も情熱も
必要な時には簡単に戻ってくれはしないもんだ
まわり道遠回りでも前に進めりゃまだよくて
振り出しに何度戻って歩き出すのも億劫になって
商店街の街灯も消える頃の帰り道
影が消えたらなぜかほっとして今日も真夜中に行方不明
死ぬ気で頑張れ死なないために
言い過ぎだって言うな もはや現実は過酷だ
成りそこなった自分と理想のなれの果てで
実現したこの自分を捨てることなかれ
君自身が勝ち取ったその幸福や喜びを
誰かに透かく言われる筋合いなんてまるでなくて
この先を (救うのは)
傷を負った (君だからこそ)
フィロソフィー
都市の距離感補うせなくて電車は隅の方で立ってた
核心に踏み込まれたくないからいつも敬語で話した
心覗かれたくないから主義主張も鳴りを潜めた
中身ないのを恥じて ほどこした浅学 理論武装
自分を守って 軟弱なその盾が
戦うのに十分な強さに変わる日まで
謙虚もつつましさも むやみに過剰なら卑屈だ
いつか屈辱を晴らすなら今日侮辱された弱さで
うまくいかない人生の為にしつらえた陽光は
消えてしまいたい己が影の輪郭を明瞭に
悲しいかな (生きてたんだ)
そんな不運な (僕だからこその)
フィロソフィー
正しいも正しくないも考え出すと切りがないから
せめて望んだ方に歩けるだけには強がって
願って破れて 問と解、肯定と否定
塞ぎがちなこの人生 承認してよ弁証法
悲しみを知っている 痛みはもっと知っている
それらにしか導けない 解が君という存在で
そもそも僕らが生きてく動機なんて存在しなくて
立ち上がるのに十分な明日への期待それ以外は
僕は僕の (問いを解いて)
君は君の (君だからこその)
フィロソフィー