おさないころのジュリオはなんでもできるとしんじていた
あそびあいてがほしいときにはいつもみつけだした
'たいくつ'とおにごっこして'こうきしん'とたんけんにでかけ
ねむれないよるはおそくまで'こどく'とおしゃべりした
やきゅうせんしゅになりたいとあるひおやにそうだんしてみた
するとじょうだんでしょうというようにわらいはじめた
じゅけんにたいしてまじめでもしぼうこうをきいたせんせいに
'きみはいつもげんじつばなれしている'とせめられた
せかいがどんどんいろあせてゆく
'ジュリ-ジュリ-ジュリオ、きみにはむりよ'
くりかえしいわれてるうちに
'なにしてみても、ぼくにはむり'と
うしろむきなしょうねんになった
ジュリ-ジュリ-ジュリオ、ジュリ-ジュリ-ジュリオ
しゃかいじんになりジュリオはそらがすきなじょせいにであった
ひるやすみのおくじょうはふたりのせいどうになった
どうりょうにりようされてる、じょうしにいつもどなられている
きずだらけのジュリオをだきしめかのじょはくちにした
こおっていたこころがとけはじめた
'ジュリ-ジュリ-ジュリオ、へいきなふりよ
つよいじぶんになりきるのよ
そのうちくちをおもいだすから
しぜんなえがおのつくりかた'
やがてわらえるようになってしんじることをおもいだした
ジュリオはかのじょのてをとって'けっこんしよう'とぷろぽず
Will you marry me?
はじめてわがこをだきしめさんせんぐらむのきせきに
'mari'というなまえをつけよびかけてみた
めはまだみえていないけど、'ぼくのこえにきづいたみたい'と
ジュリオはちょっぴりじまんげにとくいげにほほえんだ
じゆうのつばさひろげとびたて
'mari-まり-まりよ、なんでもありよ
せかいはあなたのおもちゃばこ
ひびのふしぎにきづけるように
ゆうもあをわすれずわらいなさい
まり-まり-まりよ、おわりはないよ
たちむかうゆうきさえあれば
みすのりすくをおそれるよりも
まちがいのなかにまみれなさい'
まり-まり-まりよまり-まり-まりよ
おさないころのジュリオはなんでもできるとしんじていた
しんじることをおもいだして
しんじることをおもいだして
しんじることをおもいだして
ジュリ-ジュリ-ジュリオ、ジュリ-ジュリ-ジュリオ