Sekai de Ichiban Chiisana Umi Yo
  
   ひかりにみちたあのしばふで 
 あなのあいたふうせんをふくらませようとひっしだった 
 きのとおくなるようなそのしずかなさぎょうだけが 
 にぎわいへのていこうだった 
 あそんでもらえぬこどもは 
 つまさきをじっとみつめたままで 
 あたまでかなしみをしょりしようとするけど 
 こころがくびをよこにふる 
 あめだまをゆっくりあじわうように 
 ひとりいきてくにがみをしるしかない 
    からだをふるわせねむるねこには 
 なきごえにならぬかこがある 
 わすれかたをしらないぼくらは 
 せおわれたやみ 
 ひかりにかえてゆけるかなあ   
 かくされたうわばきみつかってって 
 かなしみはおわらないからさがさなかった 
 こころがきしむおと 
 せつめいしたってどうせつたえわらないからはなさなかった 
 なんどてをのばしたって 
 ふりむかぬせなかがあることをしり 
 ときにみらいにつばをはくけれど 
 ひねくれたところでぼくら 
 しょせんじゅんすいをすてきれないのさ 
 だれもがしきゅうのぬくもりにくるまれてた   
 すすりなくようなかぜをばんそうに 
 あいのうたをひびかせたよ 
 だれかにきいてほしいのに 
 だれにもきこえないこえで 
 あいのうたをひびかせたよ   
 かこはかわらずみらいはわからず 
 しがみつこうとすれば 
 ふあんがきぼうをおいかけまわす 
 かこはかわらずみらいはわからず 
 しがみつこうとすれば 
 ふあんがきぼうをおいかけまわす   
 くらやみのなかつめたいてすりに 
 つれていかれるようにあるいた 
 なにをめがけてすすんでるのか 
 わからなくなってきづいたらしゃがみこんでた 
 すなおにあいがほしいといえたなら 
 きょうえいをはおらずにすむのに 
 せかいでいちばんちいさなうみよ 
 あなたはうつくしいあなたはうそをつかぬから