あとすこしすこしだけそばにいてほしい 
 それだけがつたえられなかった 
    れもんみたいにすずしげになる 
 つきをみあげながらあるいていたら 
 あまずっぱいいたみがこぼれた 
 だれのためってわけではなかった 
 けどだれかのおかげでいまのじぶんがあるんだし 
 ながいかわもおよいでこれば   
 かみさまがきまぐれでならべたひびを 
 ただすごしてきたわけじゃない 
 どりょくもしたよでもさよならってこわいな   
 あとすこしすこしだけそばにいてほしい 
 ことばはかぜにきえてしまうけど 
 このてはいつのひだってきみがにぎりかえしてくれる 
 そのてのぬくもりによってまたゆうきをおもいだし 
 ひかりをつかむのですあしたをつかむのです   
 れもんみたいにつめたくひかる 
 つきのしたをうつむきながらあるいていたら 
 おさないひのきおくがぽろぽろ 
 こどものころの「ばいばい」は 
 またあしたあおうね」っていみだったのになあ 
 てんこうしないかぎりずっと   
 はいろのきせつがあることをしって 
 そらがどんなにあおくても 
 わらえなくってなくこともできなくって   
 あとすこしすこしだけつよくなれたら 
 こわれずにきずついてゆけるかな 
 なみだはかくすようにとおしえられてきたぼくらは 
 つよがることだけをおぼえてつよくあることのいみを 
 なげすててしまったんだ   
 あとすこしすこしだけそばにいてほしい 
 ことばにするとたんじゅんだけど 
 このてはいつのひだってきみがにぎりかえしてくれた 
 そのてのぬくもりによってまたゆうきをおもいだし 
 ひかりをつかめたのですあしたをつかんでこれたのです   
 あとすこしすこしだけそばにいてほしい 
 それだけがつたえられなかった