境界の鐘が鳴り お茶の時間を知らせる午後
赤い靴を履いた少女は 街のはずれで
自由を求め 彷徨い 歌い続ける
操り人形と出会いました
太陽は嘘を全て照らし出すように
風は遥か異国の噂を囁き
赤い靴を履いた少女は ある日 街はずれで
操り人形と出会った
自由を求め 彷徨い 歌う
声張り上げ 歌い続ける
赤い靴を履いた少女は
自由は一体どこにあるの 尋ね
影に抱かれ 影を失くし 星の涙 影に隠れ
この世が夕暮れに染まる前に 僕は僕は翼広げ
風の囁き 耳を傾け 遠い異国を夢見
この世の果てまで 夢は逃げてく “さよなら”だけ置き去りに
遥か彼方の遠い異国に 僕は自由を夢見
遥か彼方の遠い異国に 異邦の聖界書いていた
赤い靴を履いた少女は
あなたを操っている その糸を 私の持っている この何でも切れるハサミで切ってあげましょうか
と言い人形は大喜び
お願いします この邪魔で邪魔でしょうがない糸を 今すぐ断ち切って そして僕を自由にしてください
と言いました
やがて人形は自分を操る糸を失くし 永遠の自由を得ると同時に 永遠に動かなくなってしまいました
