つきのあかりがこよいもてらす、あんやにもつれなげくあしおと
ろうそくのひ、くゆりながら、かなわぬおもいこのみをしめつけ
かげをまとい、てのひらをそっとはわせて、ふれることもゆるされぬ、ねむりにおちたそなたよ
ときをからめ、またまどろんで、さけぶこえはまだとどかずに
ときをからめ、またまどろんで、さけぶこえはえいごうにかすれて
さだめのいと、つむぎゆけば、そなたにたどりつけるとしんじて
めいふのはて、よみがえるいたみかかえて、ことばさえもわすれて、なみだのうみにおぼれて
ときをからめ、またまどろんで、さけぶこえはまだとどかずに
ときをからめ、またまどろんで、さけぶこえはえいごうにかすれて
ときをわすれ、ただまどろんで、さけぶこえはつちにうもれて
ときをわすれ、ただまどろんで、さけぶこえはそなたへはとどかず
つきのあかりがこよいもてらす