ひとひら
くんださかまくそうなんのいみをなしだか
どうどうめぐりのはてにたどりついたそこは
ぼくがあの日、さいをなげあゆみをはじめたふりだし
いきかたがわからない
ただ、そこにあるだけで
なにをおきざりにしてなにをおいかけるのか
すこしだけ
ほんのすこしだけとおまわりしただけで
またぼくはここにいる
しにたがりのまいご
しにかたもしらないくせに
さらけだしたそれが「ぼく」なのかあざむきつづけるそれが「ぼく」なのか
なにかもとめ
なにかをすてて
それでもなお、なにかにうえている
ぼく」が「ぼく」であるために「ぼく」をやめてあの日だけが
こびりついたままはなれずあがく
こんなきもちになるくらいなら
こんなきもちになりたくないから
ぼく」をころしたはずなのに
いきかたがわからない
ただ、そこにあるだけで
なにをおきざりにしてなにをおいかけるのか
さくのいみあけのいみうつつのいみをもとめて
まよいまどうまどらもよう
ひざをかかえやみにふける