とおくかげろうにきえたかわべのまちには
かぜおうむぼうびなこえが
とうぶん、あの日みたいにわらえそうにないけど
むれたくつをぬいでのびたあしのすきまでは
そっとめをとじた
そらまではおえそうになくて
いつかきみがすきだとはなしたまちで
ひとりきりおもいでをさがしていまやっときづいた
ああ...たいせつすぎるときはいたずらにすぎて
ゆく
ぼくはふっとうなずいた
きみはもういないのに
ぜんぶ、うそみたいでみぎむねたたいた
いきがくるしくなってのこされたことしった
そっとめをとじて
とまらないよわさをくやんだ
いつかきみがすきだとはなしたまちで
ぼくだけがすこしずつおとなになっていくんだね
ああ...かわまわりしてたゆめは
だいじょうぶ、きみよりもじょうずにねかなえてみせるよ
いつかきみやすきだとはなしたまちで
ときだけがおともなくながれてふたりはであえた
ああ...もうにどとあいたいけどわすれない
よわむしなぼくをただわらいとばしたきみらしい
やさしさを
とおくかげろうみたいなあったかいえがおは
しずかにそのめをとじた