- cifra
きみがむりいってべランダはたけにした
ぼくはきみのゆめにならじゅんびした
あっちにはしろいふとこっちにはくろいふと
たまたまきみはあかいトマトをつくったんだ
あてのないふねにのりいのちはかがやきをてにいれる
なまえまないそのつちにたどりつふこうみをには
ためらわずにきみはきみ
せかいにひとつのまっかなトマトになる
かよわいこころにきみはそっとほほえんで
あすもあさくてもぼくはきっとおなじことかんがえるんだろう
しがふたりをわかつまで
いのちがはてるりゆう
きみがむりいってべランダはたけにした
ぼくはきみのトマトになるけついした
なぜこんなにいのちはわからないいちごいちえなのわかってるんだ
なまえもなくそのふちにたたされるのをうんめいとよぶ
ためらわずにきみはきみ
せかいにひとつのまっかなこのトマトを
いずれはやさしいきみがそっとたべてやれ
あすもあさくてもぼくはきっとおなじことおもうんだろう
はやくきいがこのトマトをたべてぼくにキスするひを
はるにのひざしはおもってたよりブルーブルー
きみはもういないのにつよがってはにかんで
わらってる
ためらわずにきみはきみ
せかいにひとつのまっかなトマトになる
かよわい命にぼくがずっとみずをやる
あすもあさくてもぼくはずっとおなじことかんがえるんだろう
しがふたりをひきはなしてもおもいははてぬりゆう