つみをまつるいびつなさいだん
かみにささげられたしかばね
きみはなぜこのきょうかいをこえてしまったのか
さあうたってごらん
かすかなきおくのいとをたぐるように
ほのぐらいもりへあしをふみいれた
おさないきおきのみにちをたどるように
いりこんだもりのおくへとすすんだ
おがわをわたりおばげもみのきをひだりへと
そこにたたずむわたしのせいか
ものごころついたときにはすでにちちのしょうぞくはふめいで
わたしとははははいつもふたりとてもまずしいくらしだった
いどにどくをいれたなどといわれなきつみでしきたげられることもおおく
わたしにとってともだちといえるのはもりのどうぶつたちだけだった
それでもああねえMuttiわたしはしあわせだったよ
そのりゆうをねえしってたあなたがいっしょだったから
それなのになぜはははわたしをすてたのか
どうしてもそれがしりたくて
ちいさなわたしをひろってくれたのはおおきなまちにあるしゅうどういんだった
けれどはげしくふきあれたかいかくのあらしと
しんきょうとうたちのてによってああむざんにもはかいされた
じんせいはすうきのものうんめいはわからないから
ひとつのおわりはあたらしいはじまりとしんじてゆうきもって
せきねんのぎもんをとくためにこきょうをさがすたびをはじめた
おがわをわたりおばげもみのきをひだりへと
そこにたたずむわたしのせいか
わたしのらいほうをもっていたのはいしのようにとしをとったろうばで
まるでみしらぬそのじょせいがははであるとはにわかにはしんじがたく
わたしであるときづくこともなくただしょくりょうをむさぼるははのひとみは
すでにしょうきをうしなっているようにおもえた
かいしゅうしたけれどときはすでにおそく
ひとりのくいぶちさえもうままならなかった
さんげをわらうぎゃくじゅうじいのりはとどかない
ゆるしもえられぬままつみだけがふえていく
なるほどそれできみはまつられてしまったわけだねふほんいながら
しょうしょうじかんはかかるがこどものうらみはこどもがはらすものさ
よろしいかな
さあふくしゅうげきをはじめようか
もりのおきさりにされたいかわいそうなこどもたち
すてられたこのかなしききもちはいたいほどわかるわ
ああとりたちをあやつりぱんすぐの道しるべをけし
まゆのようにまっしろなとりにうたわせてさそった
みてHänselをにいちゃんほらあそこにいえがあるわ
でもGretelそれはこわいまじょのいえかもしれないけど
けど
はらぺこでしぬよりましさ
だれかいませんか
おやまあかわいいおきゃくさまだことはらがすってるのかいさあなかえをいり
やねはLebkuchenまどはしろざとう
おかしのおいしいいえをこさえてあげようかね
ああえんりょはいらないよ
こどもにはらいっぱいたべさせるのがわたしのささやかなゆめだった
ああかねかしだったおっとはいきてはかえらなかったけど
いくばくかのいさんをかこづけてくれていた
ろうばのこういにむしょうのこういにあまえたふたりはたべつづけた
しょうじょはあるひまるまるふとったしょうねんをみてこわくなった
ああろうばはまじょでふたりをたべちゃうつもりなんだわ
やられるまえにやらなきゃやばい
せなかをどんとけとばせ
おおいともむう
ともむ
ようはんすっておまえなんでそんなふとってんだ
じゃじゃーん
うひょーこいつはついてるぜ
もりにすむこどくなろうばはすべてまじょなんだそうだよ
もうこどもなんてずうずうしくてうそつきでわたしはだいきらい