Ito

なぜめぐりあうのかを
わたしたちはなにもしらない
いつめぐりあいのかを
わたしたちはいつもしらない

どこにいたの生きてきたの
とおいそらのしたふたつのものがたり

たてのいとはあなたよこのいとはわたし
おりなすぬのはいつかだれかを
あたためうるかもしれない

なぜいきてゆくのかを
まよったひのあとのささくれ
ゆめおいかけはしって
ころんだひのあとのささくれ

こんないとがなんになるの
こころもとさなくてふるえてたかぜのなか

たてのいとはあなたよこのいとはわたし
おりなすぬのはいつかだれかの
きずをかばうかもしれない

たてのいとはあなたよこのいとはわたし
あうべきいとにであえることを
ひとはしあわせとよびます